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    冷凍おしぼり

     

    三連休の最後、仕事で鎌倉へ行った。

     

    前日の朝まで台風が吹き荒れていたせいで、人出はいまいち。

     

    それでも長谷の大仏ともなれば、さすがに観光客で一杯である。

     

    おまけに、夏が舞い戻ってきたかというような暑さである。

     

     

     

    困ったのは、蚊が多いことだ。

     

    もう今年は刺されることもないと思っていたのに、あっという間に足首をさされて痒いの何の。

     

    同行の連中も同じように、ほっぺを刺されるもの、首筋を刺されるもの、半袖の腕を刺されるもの、気がつけば全員がボリボリ掻いている始末。

     

    蚊も時ならぬ夏の再来に、慌てて活動を開始したと見える。

     

     

     

    仕事を終えて、大仏の裏手のハイキング道の途中にある樹ガーデンへ。

     

    ここは、なんと100段もの階段を登らなければならないという変わった立地。

     

    下でメニューを見て、軽い気持ちで階段を上り始めたところ、登っても登ってもお店が見えてこない。

     

    ようやくお店に着いた時には、しっかり汗ばんでいた。

     

    しかも入店待ちの行列!

     

    ようやく風が吹くベランダ席に座れて、飲み物が運ばれてくるのを待つ間、鎌倉の森の木々を眺める。

     

    東京ではさすがに聞かなくなったセミが、うるさいほど鳴いている。

     

    セミ、これまで2週間、どこにいたのだろう。

     

     

     

    やがて飲み物が運ばれてきて、おしぼりに驚いた。

     

    冷凍おしぼり。

     

    ほおー。

     

    僕が知らなかっただけなのか、おしぼりを凍らせてあるというのはアイディアだ。

     

    早速、凍ったおしぼりを顔にあてる。

     

    一瞬の冷却感。

     

    しかし、あっという間に凍ったおしぼりは、ただのおしぼりに戻ってしまった。

     

    あれれ?

     

    これで終わり?

     

    不織布を凍らせたおしぼりだけに、冷却効果も限られるようだ。

     

    ものの5〜6秒で、冷凍おしぼりはただのおしぼりになってしまい、それは短かった今年の夏のようでもある。

     

     

     

    | 座付き作家 | 雑記 | 05:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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      秋が

       

      植物は、どのように季節を知るのか。

       

      春には春の花が咲き、夏には夏の花が咲く。

       

      そうして咲いた花は、秋に散っていく。

       

       

       

      台風一過、大気が秋のそれに入れ替わった。

       

      走っていても、あまり汗をかかない。

       

      一月まえまでは、搾れるほど大量の汗をかいたのが嘘のようだ。

       

      一走りした後には、水やらジュースのペットボトルを2本、3本と飲んだことも、遠い昔の話のよう。

       

      今はコップ一杯の水で足りる。

       

       

       

      あーあ、夏が終わってしまったんだな。

       

       

      毎年、この寂しさは募るばかりだ。

       

      あと何回、暑い夏を迎えることができるだろう。

       

      そんな風に考えている自分がいる。

       

       

       

       

      | 座付き作家 | ランニング | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        海辺の生と死

         

        見よう、見ようと思っていても、いつの間にか上映が終了している映画がある。

         

        そんな時にネットを調べて、多少遠くても足を運ぶかどうか。

         

         

         

        満島ひかり主演の映画「海辺の生と死」は、彼女の演技をベタ誉めする映画評が多く、ずっと気になっていた。

         

        単館系映画の常として、上映館は限られる上に、普段足を運ばない場所が多いため見逃しやすい。

         

        今月16日からキネカ大森で上映すると知り、昨日の台風が接近する中、大森へ向かった。

         

         

         

        この映画館、この前に来たのは7、8年前だろうか。

         

        おぼろげな記憶をたどって行ったが、確かスーパー西友があったはずが、なくなっており、戸惑った。

         

        一時はアジア映画を専門に上映したり、独自の存在感を放っていた映画館だったが、今は2番館、名画座になっているようだ。

         

        傾斜がないフラットな床で、椅子もへたっており、すぐにお尻が痛くなってきた。

         

         

         

         

        奄美の島でロケしたと映像は美しい。

         

        島の住民も多数出ているのだろう、自然な島言葉である。

         

        これは満島ひかりの映画である。

         

        戦時中のおかっぱ頭の島の子どもらの中で、ひときわ美しく光りかがやく女先生である。

         

        いかにも彼女らしい、ゆるっとしたロングスカートを履いて、おしゃれな女先生だ。

         

         

         

        ある日、この島に特攻隊として赴任してきた帝大卒の隊長(永山絢斗)と出会い、二人は恋に落ちる。

         

        夜間空襲があるからと、村人全員が山の上の小屋に避難するのをいいことに、隊長と女先生は夜な夜な抱き合う。

         

        やがて、終戦の日を迎え、敵艦へ体当たりするために島に潜んできた部隊は、自らの意味を失う。

         

         

         

        正直言って、長い。

         

        しかも満島ひかりと永山絢斗の恋愛が中途半端すぎて、気持ちが乗っていかない。

         

        時ならぬ恋に身を焦がす女の情念というよりは、恋愛ごっこをして遊んでいる若者という印象。

         

        せっかく台風の中をわざわざ大森まで足を運んだにもかかわらず、随分とつまらない映画を見てしまったものだ。

         

        エンドロールを見れば、なるほど、ユマニテ製作とある。

         

        芸能事務所が自ら出資して、所属女優のプロモーション映画と作ったと思えば、確かにその通りの内容なのであった。

        | 座付き作家 | 映画の感想 | 05:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        【お知らせ】けんぞー武者修行#1「ノート」公演
        前作「南瓜」から1年半。今回から"けんぞー武者修行"と銘打って、役者・建蔵が可能性を広げるべく挑みます。 第一弾はなんとピアニスト糸井恵理子さんをお迎えして、フランツ・リスト他の演奏とのコラボレーション。 どんな舞台になりますか、乞ご期待。 「ノート」公演概要 2014年4月5日(土)14時/18時 開場は30分前 両国門天ホール 前売り2,800円(税込)当日3,000円(税込) 出演:建蔵 糸井恵理子 作・演出 平岩モトイ ご予約:amd.ara@ezweb.ne.jp (折り返し確認メールが行きます)
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