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    イチョウ並木

     

    2週間ぶりに、神宮イチョウ並木を走ってみた。

     

    今月初めのイチョウ祭りが終わり、木々は丸裸。足元には黄色の絨毯が敷きつめられている。

     

    この上をどれだけの人が歩いたのだろう。

     

    イチョウの葉はすっかり細切れにされ、黄色のチップ状になっている。

     

     

     

    週末になるたびに大型バスで大勢の観光客が訪れた。

     

    朝夕の散歩で犬も人と一緒に歩いたに違いない。

     

    都内で手頃に味わえる秋の光景。

     

     

     

    普段はアスファルトを踏んで走っているので、たった数ミリとはいえイチョウ絨毯はふかふかして気持ちがいい。

     

    靴底から、そんなわずかな感触の違いだがしっかりと伝わってくる。

     

    人間の足の裏なんて、全く意識することなどないが、案外と繊細にできているらしい。

     

    自然がくれたわずか一カ月あまりのイエローカーペット。

     

    雨にも風にも負けずに、春までずーっとこのままであって欲しい。

     

     

     

    | 座付き作家 | ランニング | 05:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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      「DESTINY 鎌倉ものがたり」

      『ALWAYS 三丁目の夕日』チームが作った映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』が公開された。

       

      まんまの感じに、ちょっと引きつつも、今冬の話題作の一つであるのでチェックした。

       

       

       

      内容はまさにてんこ盛り。

       

      カツ丼の上にエビフライが乗っけられている感じ。

       

      ま、サービス精神にあふれているのは歓迎ではあるが、肝心のお味の方がイマイチ。

       

       

       

      物語は、昭和初期の鎌倉で暮らす小説家が10歳も年下の嫁をもらったところから始まる。

       

      なんでも彼女(高畑充希)は、出版社のアルバイトとして鎌倉の小説家宅へ原稿を取りに来て、お互いに一目惚れしての結婚である。

       

      映画の前半は、そんな小説家と妻の新婚生活が綴られるのだが、ことさら鎌倉を強調しており、魑魅魍魎が跋扈する不思議な世界が表現される。

       

      ある晩、化け物たちの夜市を訪れた妻は、黄泉の国を支配する化け物に見初められてしまい、階段を降りている時に足元をすくわれてしまい、霊体となってしまう。

       

      新妻を失った小説家は、妻を連れ戻すために深夜0時に専用駅から出発する黄泉の国行きの電車に乗り込んで、単身黄泉の国へと向かう。

       

      しかし、そこは黄泉の国。

       

      想像を絶する世界で、小説家はようやく妻の居所を見つけ出す。

       

      しかし、当然ながら簡単には連れ戻すことができず、化け物との戦いとなる・・・・

       

       

       

       

      監督は(当然ながら)山崎貴。

       

      映画の後半に登場する黄泉の国は、これまであまり見たことのないアジアンテーストでバッチリ見ごたえがある。

       

      『千と千尋の神隠し』と『西遊記』(チャウ・シンチー監督)をミックスしたような感じだ。

       

      それはそれでめくるめくワンダーランドなのだが、いかんせん、妻の人柄が通り一辺倒であまり深く彫り込まれていない。

       

      そのため、小説家先生は彼女の何に惹かれたのか。

       

      もっと言うと黄泉の国の化け物は、何故わざわざ彼女を連れ去ったのか、が得心できない。

       

      映画の中では、小説家と妻は前世からの仲であり、生まれ変わるたびに添い遂げる運命の2人だと説明しているのだが、宿命で決められていると言われても、部外者である観客には面白くない。

       

      むしろ、観客が新妻に惚れ込まなければ、彼女を追って許されない黄泉の国へと向かう小説家の心境になれない。

       

      したがって、CGIのバーチャル空間での戦いも、ゲームをやっているような感覚にはなるが、何が何でも妻を取り戻すという気持ちが弱いためにドラマとしては盛り上がらない。

       

      高畑充希がいい演技をしているだけに、もう一歩彼女の人としてのキャラを掘り込めなかったのが残念な仕上がりである。

       

      ついでながら、宇多田ヒカルの「あなた」もいい曲だと思うものの、『エヴァ』のラストで流れた「桜流し」の時ほど胸に迫ってはこなかった。

       

      料理で言えば、出汁をインスタント出汁で済ませてしまったようなもの。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      | 座付き作家 | 映画の感想 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        ハガレン

         

        「ハガレンよ、お前もか」

         

        思わず唸ってしまった。

         

        マンガ原作ものの定番とも言える映画館の入場者特典としての「鋼の連勤術師0巻」を渡された時のことだ。

         

        ファンにとっては、どうしても欲しいとされる0巻だが、さすがにちょっと食傷気味か。

         

         

         

        この映画、全てにおいて「古臭い」。

         

        CGIも古臭ければ、ロケ地にイタリアを選んだところもいかにも「古臭い」。

         

        そもそもオーストリアかドイツか知らないが、原作の持つ世界観を金髪に染めた日本人が日本語で演じることにも無理があるように思う。

         

        それを納得した上での鑑賞となるのだが、この不思議なインチキ世界観に馴染むまでにちょっとかかった。

         

         

         

        原作「鋼の錬金術師」といえば、錬金術で死んだ母親を生き返らせようとした結果、弟の肉体全てを"持って行かれた”兄が、必死で弟の体取り戻そうとする物語だ。

         

        その昔、手塚治虫の「どろろ」というマンガがあったが、日本には古来より魂と肉体の関係性という考え方があったようだ。

         

        「ハガレン」には等価交換という絶対ルールがあり、何かを得るためには何かを失わなければならない。

         

        そのために兄エドは真実の扉に近づいた代償として右腕と右足を失った。

         

         

        映画では、自分の家族を「材料」として、キメラを作ろうとするマッドサイエンティストならぬ国家錬金術師(大泉洋)が登場し、生命を作り出すことの是非を問う。

         

        これは、非常に大きい問題定義だ。

         

        現在、人工授精から人は造られるし、一時はクローン製造の倫理的是非も世間を騒がせた。

         

        その意味で、『ブレードランナー』と通底するテーマではある。

         

        だが、そもそも少年マンガ原作であり、ジャニーズを主役に据えた若者むけエンターテインメント映画であるがゆえに、必要以上に生命倫理には踏み込まない。

         

        それがいつの間にかホムンクルス(人造人間)の軍隊で世界征服を目論む悪人との対決へと様変わりし、それだけのテーマを消化できずにゾンビものによくあるような終末物語でお茶を濁した感があった。

         

         

        一時、弟アルと兄エドの兄弟愛に踏み込んだあたりでは、うるっときたのだが、実写映画化に際してのテーマの絞り込み不足を露呈する仕上がりとなってしまったところがなんとももったいない。

         

        | 座付き作家 | 映画の感想 | 15:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        【お知らせ】けんぞー武者修行#1「ノート」公演
        前作「南瓜」から1年半。今回から"けんぞー武者修行"と銘打って、役者・建蔵が可能性を広げるべく挑みます。 第一弾はなんとピアニスト糸井恵理子さんをお迎えして、フランツ・リスト他の演奏とのコラボレーション。 どんな舞台になりますか、乞ご期待。 「ノート」公演概要 2014年4月5日(土)14時/18時 開場は30分前 両国門天ホール 前売り2,800円(税込)当日3,000円(税込) 出演:建蔵 糸井恵理子 作・演出 平岩モトイ ご予約:amd.ara@ezweb.ne.jp (折り返し確認メールが行きます)
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