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    ピアノの稽古
     

    今回の「南瓜」で最大の難関は、やはりピアノ演奏にあったと言えるでしょう。

    「さよなら門天ホール!」を謳うにあたり、建蔵さんから「ミュージカルにしましょう」と提案があった話は、昨日書きました。これまでの門天ホール公演では、確かにピアノの置き場所に困っていたのです。門天ホールが誇るスタンウェイのグランドピアノは、けんぞーしゅーぞーの公演においては無用の長物で、むしろその存在感をどう消すのかで苦心してきたものです。これがなければなぁと思ったことすらありました。上手側観客席からはこのピアノがあるために、芝居の一部が見えないこともあったのです。

    ミュージカルの恐さは知っています。小劇場でときおりミュージカルと称するものを見ることがありますが、ブロードウェイの俳優と違って、劇団の俳優がミュージカルを演じる場合、まず、歌が歌えない、次に踊れない。当然のことです。それを適当に歌って踊る自称ミュージカルは、演じ手は気持ちいいのかもしれませんが、見る側にとっては苦痛以外の何者でもありません。建蔵さんが「ミュージカルをやりましょう」とおっしゃった理由はわかりませんが、今年の春の時点で私も建蔵さんが歌が歌えるのかどうか、まったく知る由もありませんでした。

    ピアノの稽古が始まったのは2ヶ月前。7月初旬だったと思います。ピアノの先生役を知り合いの土屋さんにお願いして、門仲のバウに三田村さん、建蔵さん、嘉多山さん、私が集まり土屋さんに一から指導を受けました。私が用意したのは、誰でも弾ける曲ということで、「ワンノートサンバ」。この曲は歌い出しは同じ音の連続ですから、モールス信号を打つように、ただ同じ音を叩けばいいんですと三田村さんに説明した覚えがあります。

    一方、建蔵さんには左手でコードを押さえて欲しいとお願いしました。当然、難しいのはこちらで、ボサノバは複雑なコードを使用しますから簡単ではないと思っていました。でも、「ミュージカルをやりましょう」と言うほどの建蔵さんですから、2ヶ月あればなんとかなると、その時は思ったのです。これが甘かったことに気づかされたのは公演3日前の事でした。

    (続く)
    | 座付き作家 | 里芋 | 09:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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      里芋舞台写真が郵便で届いた
       

      おはようございます。

       昨日、小包が届きました。送り主は写真家の円山さん。中味は先日の「里芋」の舞台写真を収めたCDーRでした。

       日頃からポスターを作ったりしている仕事なので、データのやり取りは日常茶飯事なのですが、近頃ではウエブ経由でやりとりすることが殆どで、デザイナーの方と一度も顔を合わせずに仕事が終わってしまうことも度々。それだけインターネットというものが浸透したのと、データの圧縮技術が進んだということなのですが、珍しく郵便でデータを送ってもらったのでした。

       カメラマンにはいろいろなタイプがあります。「空豆」「里芋」を撮影していただいた円山さんは、ものすごく沢山シャッターを切るカメラマン。一つの舞台で何百枚という写真を撮影してくれます。その中から決定的な一枚を選び出すというスタイル。すべてを撮っておかなきゃ、と円山さんは言います。撮っていないものは、あとでどうすることもできない
      その通りです。

       円山さんはスタジオ・アシスタントからキャリアーを始めました。撮影が終わってからホリゾントを塗って、機材の手入れをして、次のスタッフの到着を待つという生活で、寝る暇などなかったと言います。そんな彼だからこそ、プロとして独り立ちした今も、道具の手入れは欠かさないといいますし、その上、撮影した写真の整理に膨大な時間をかけます。僕らはカメラマンというのは、シャッターを切りさえすればそれで終わりだと思いがちですが、デジカメの時代になって、ますます大変になったと言います。

       撮影を終えて、すべてのデータをバックアップ。すべての写真をチェックして、セレクト分を選ぶ。その為にかかる時間は何時間もかかるといいます。円山さんは、舞台撮影したデータをまとめて、送ってくださったのです。

       さて、2回分の舞台写真を見ながら、次の「白菜」の映像を頭に思い描く日々。どんな舞台になるのでしょうか。楽しみです。


      | 座付き作家 | 里芋 | 08:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        里芋の舞台録画
         おはようございます。

         昨日、建蔵さんとお会いした際に、そういえば「里芋」を撮影したビデオはどうなったのかと尋ねたところ、今年中には仕上がらないかもと言っておられました。偶然、昨日このブログで三田村組のビデオの事を書いたばかりだったので、さもありなんと思いましたが、そもそも舞台を撮影したビデオというのは難しいものです。何といいますか、あのNHKが製作するシアター番組でさえ、1時間半最後まで見るのはつらいもの。昨年大ヒットした「焼肉ドラゴン」をNHKで放送した時に念願かなって見ましたが、僕は最後まで見られませんでした。

         それは、「焼肉ドラゴン」がつまらなかったのではなく、僕が言いたいのは、舞台は舞台であり、レビで見る舞台は面白さが1/10くらいになってしまうのではないかということです。
        「焼肉ドラゴン」でさえそうなんですから、ましてや一般の舞台を撮影したビデオが面白くないのは当たり前なのではないでしょうか。

         一般に舞台のビデオは、音が悪い。宝塚歌劇のように朗々とセリフが聞こえるものは別として、マイクもなしで、客席に背を向けたり、ぼそぼそと呟いたりするセリフは大変聞きにくいものです。それでも劇場で見ている時には、集中しているのと生の舞台ということで気にならないものが、いざビデオになった途端に、「音がきこえない」と思えてしまうところが宿命なのかもしれません。三田村組のビデオも特に初期のものは撮影状態もよろしくなく、映像と音があっていなくて口だけがぱくぱくしていたり、セリフが殆ど聞こえないものもありました。当然、そういうビデオを見続けるには根気がいるわけで、それが三田村さんからお預かりしたまま、かれこれ一ヶ月も借りっ放しになっている理由でもあります。

         さて、建蔵さんが言うには、要は編集ができていないらしいということでしたが、実は僕も一作目の「空豆」の時に頼まれてカメラを回したために、そのあと一週間、殆ど編集にかかりっきりになった覚えがあります。舞台の編集というものは、ドラマとちがって、切り返しで撮影していないので、簡単に言うと別のテイクを切り合わせることになります。つまり午後の回と夜の回をつなぐというようなこと。コレをやり始めたら大変で、たかが1時間足らずの舞台だとしても、おそらく何日も編集に掛かることでしょう。一番簡単なのは、舞台後方からの引きカメラで舞台全体を撮影することで、これでも音さえしっかり撮れていればなんとかなるものです。ただし、ずっと固定カメラだと飽きるので、時々俳優さんのアップなどを差し込むというのが基本の編集になるでしょう。あとは、その切り替えをどれくらい頻繁に行うかですが、舞台は仮にセリフを失敗してもそのまま続けますので、そうしたNGを気にし出すと結構面倒くさいことになりますし、ドラマのように頻繁に切り替えられると舞台っぽくなくなります。

         ともあれ、舞台の上で演じた2人の俳優さんにしてみれば、3回も演じたものの、客席からどう見えているのかわからないままですから、自分の演技をビデオで見たい気持ちは一杯なのでしょう。まあ、撮影をお願いしたIさんに何とか年内に仕上げてもらうようにお願いするしかありません。
        | 座付き作家 | 里芋 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        【お知らせ】けんぞー武者修行#1「ノート」公演
        前作「南瓜」から1年半。今回から"けんぞー武者修行"と銘打って、役者・建蔵が可能性を広げるべく挑みます。 第一弾はなんとピアニスト糸井恵理子さんをお迎えして、フランツ・リスト他の演奏とのコラボレーション。 どんな舞台になりますか、乞ご期待。 「ノート」公演概要 2014年4月5日(土)14時/18時 開場は30分前 両国門天ホール 前売り2,800円(税込)当日3,000円(税込) 出演:建蔵 糸井恵理子 作・演出 平岩モトイ ご予約:amd.ara@ezweb.ne.jp (折り返し確認メールが行きます)
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