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    HERMES PRESENTS「彼女と。」

     

    エルメスの「彼女と。」

     

    一昨年は上野の国立博物館での個展があったが、今回は「シネマ体験」と銘打っての大規模なもの。

     

    何が「シネマ体験」なのか、よくわからないまま、国立新美術館に行ってきた。

     

     

     

    今回の展覧会、完全予約制ということで「ACTOR」と「EXTRA」のどちらかでの参加となる。

     

    「ACTOR」は観客の前で芝居をするということで、果たしてシャイな日本人でなり手がいるのか?

     

    もちろん、僕は「EXTRA」枠での観覧である。

     

    予約時間になり、エルメスと書かれたネオン管があるドアから会場へと入る。

     

    そこで「EXTRA」パスをもらって首から下げる。

     

    場内はなんでも撮影OKだそうで、今時の美術館らしからぬ対応に少々驚く。

     

    果たして何が始まるのだろう?

     

     

     

    やがて奥のドアが開き、中はミニシアター。

     

    そこで映画を見るのかと思いきや、上映されたのは最初の数分間のみ。

     

    スクリーンを背に、ナレーターモデルが登場し、イベントの内容説明をし始めた。

     

    そのナレーターモデルの格好が白シャツにジーンズ。確かに首にはエルメス風のスカーフを巻いてはいるが、とてもエルメスの係員には見えないカジュアルな出で立ちである。

     

    (ディズニーランドのアトラクションそっくりだな)

     

     

    いきなりでばなをくじかれて、すぐに奥のスタジオへと案内される。

     

    そこには3つのセットが作られており、「ACTOR」役の女性とプロのモデルさんとの小芝居を見学するという体。

     

    カメラマン、監督、助監督役の役者が、いわゆる映像撮影スタッフの真似事をしている。

     

    「なんじゃ、これ?」

     

    続いて、ニューヨークのアパートメント、そしてお花屋さんのセットで、次々とこ恥ずかしい小芝居が展開される。


     

    これの繰り返しで、そのほかには海岸のセット、ガレージのセット、屋上パーティーのセット、主人公の部屋のセットなどへと案内されていく仕組み。

     

    要は、エルメスのファッションムービーの撮影セットを、国立新美術館の中に再現しましたってことなんだけど、それを演じているモデルさんやスタッフが日本人なのと、セットがどうにも安っぽいため、エルメスの世界観は言うに及ばず、何か子ども向け番組の公開録画に見学に来ているような感じになる。

     

    もちろん、バックヤードに置かれているのは本物のエルメスのバッグに靴、シャツ、アクセサリーなのだが、安っぽいセットの横においてあるせいか、ちっともありがたみが感じられない。

     

    エルメスのお店で見れば、そのお値段もあって、ちょっとビビるほどだが、ここで見る限り二束三文に見えてしまう。

     

     

     

     

    面白かったのは、最後のセットで出演した「彼女の妹」役のモデルさん。

     

    彼女だけは本物のフランス人で、やはりエルメスを着ていてもフランス人だとキマっている。

     

    金髪に長いまつげ、細い腰と、まるでクララのような美しい女性なのだ。

     

    逆に言えば、どうして全てのモデルをフランス人にしなかったのだろう?

     

    そうすれば、もう少しはエルメスっぽい高級な感じになったのではないか。

     

    黒いスタッフジャンパーを着て、腰にガムテープをぶら下げた、いわゆる撮影スタッフもどきが右往左往する中で、下手くそな小芝居を見せられても1ミリのありがたみも感じられない。

     

    なんだか、僕の中でのエルメス感が何ポイントもダウンしたような展示会であった。

     

     

    | 座付き作家 | 芝居の感想 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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      ペニノ新作

       

      ペニノの最新作「タコ入道 忘却ノ儀」を観た。

       

      これは一体、何なのだろう。

       

      面白くもあり、面白くなくもあり。

       

      捉えどころのない気持ちを抱えている。

       

       

       

       

      庭劇団ペニノ。

       

      原宿のマンションの一室で見たのが最初で、何度か見てきたが、毎回、タニノクロウ氏の頭の中を覗いているような摩訶不思議な演劇体験をさせてもらえている。

       

      今作では、森下スタジオに(なんと!)お堂を建て込んで、その中で執り行われるインチキ仏教の儀式に参加するというもの。

       

      観客にあらかじめ書かせたお札を一人一人読み上げるという念の入りようで、密教か何かの勤行のようでもある。

       

      お堂の四辺に座った観客には、手元の経典(?)が配布されており、全16場それぞれに沿って、ページを開いて読む形式。

       

       

       

      おかしいのは8人のパフォーマー。

       

      いちいち中央の蛸入道様(鐘)にお辞儀をするなど、いかにも仏教風に振舞っているが、やることはお経を読むことや楽器の演奏、そして何やら怪しげな煙を吸ってはむせることなどだ。

       

      観客を没入させる芝居をやって見たいと作・演出のタニノクロウ氏は語っていたが、正直、没入するには怪しすぎた。

       

      これで観客200人が没入したら、それこそオウム真理教なわけで、逆に誰一人没入できなかったところが最大に面白いところ。

       

      それにしてもパフォーマー(俳優と呼ぶには抵抗がある)が、代わる代わる三味線を引いたり、馬頭琴を奏でたり、ディジュリドュを鳴らしたり、、、中にはホーミーをする人まで!

       

      何じゃ、こりゃ?である。

       

       

      1時間45分のインチキ密教ごっこという趣であったが、果たして参列者は何を思って家路についたのだろう?

       

       

      | 座付き作家 | 芝居の感想 | 05:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        モノクロな姉

         

        張ち切れパンダの公演「モノクロな姉」初日を見た。

         

        今回の劇場は新宿御苑のシアターブラッツ。

         

        あいにくの雨で、新宿御苑駅から歩いて行くうちに靴が濡れてしまった。

         

        開場の15分前に着くと、すでに先客が5名ほど。

         

        みなさん手持ち無沙汰風で、劇場開場を待っている。

         

        誰からいうとでもなく狭い階段に並び始めたので、僕もその列に加わった。

         

         

         

         

        この劇場に来たのは2回目であるが、地下にあるため客席の段差が少なく、後ろの席に行けば行くほどセリフの通りが悪くなる。

         

        今は劇場を確保するのが大変と聞くが、パンダほどの公演でも毎回劇場が変わるのは、そういう事情なのだろう。

         

        今回はTさんを連れて来ているので、僕一人の時のように隅っこで、という訳にも行かず、前から5列目当たりの席を取った。

         

        と、濡れた傘をどうするべ、となり、劇場入り口の臨時傘立てに入れさせてもらった。

         

         

         

        定時開演。

         

        ウッディーな喫茶店のセット。

         

        結構、凝っている。

         

        ここでパンダお馴染みの時空を超えた芝居が展開される。

         

        僕は初演を観ていないので、今回まっさらの状態で観たのだが、途中で「なるほど、モノクロはそういう意味だったのね」と判明。

         

        パンダが第一回目公演から、こんなダークでシリアスな芝居をやっていたのに驚いた。

         

         

         

        休憩なしの2時間弱。

         

        流石にダレることもなく、ずっしりとした印象である。

         

        劇場を出るとほとんど止んでいたので、傘をたたんだまま新宿方面へ歩いて、いつもの居酒屋へ。

         

        Tさん曰く、「どストライクだった」とのことで、誘った甲斐があったというもの。

         

        お芝居は誘っては観たけれど、、、ということが少なくないのだ。

         

        今回で12回目と、干支で言えば一回りしたパンダだが、次はバリバリの新作を期待したいと思っている。

         

         

         

         

         

         

         

        | 座付き作家 | 芝居の感想 | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - |
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        【お知らせ】けんぞー武者修行#1「ノート」公演
        前作「南瓜」から1年半。今回から"けんぞー武者修行"と銘打って、役者・建蔵が可能性を広げるべく挑みます。 第一弾はなんとピアニスト糸井恵理子さんをお迎えして、フランツ・リスト他の演奏とのコラボレーション。 どんな舞台になりますか、乞ご期待。 「ノート」公演概要 2014年4月5日(土)14時/18時 開場は30分前 両国門天ホール 前売り2,800円(税込)当日3,000円(税込) 出演:建蔵 糸井恵理子 作・演出 平岩モトイ ご予約:amd.ara@ezweb.ne.jp (折り返し確認メールが行きます)
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