2018.12.09 Sunday
イチョウの葉
一気に寒くなった週末の東京。
駅への通い道はイエロー・ブリックロードならぬイエロー・リーフロードになった。
染めあげたの、イチョウの葉っぱたちである。
それは見事な黄色い絨毯敷きとなって、その上を歩く僕たちの足を優しく受け止めてくれる。
面白いのは、所々、掃かれた部分だけアスファルトが露出して黄色に黒のしま模様になっていること。
道沿いの大型のマンションの前だけがきれいに掃かれているのは、気の利く管理人さんの仕業だろう。
かつてはどこの家の前も、朝早くきれいに掃き掃除をしたものだが、月いくらで賃料を払うテナントとしてみれば、わざわざ掃き掃除なんて面倒臭いと思うのか、どんなに雪が降ろうと葉っぱが積もろうとなすがままである。
そんな歩道を歩きながら、このお店のご主人は、はてどっちだろうといらぬ想像をする。
午後、日曜の特別授業を終えて同じ道を通っての帰り道、朝にきれいに掃き掃除されたマンションのゴミ置き場に、ビニール袋詰めの大量のイチョウの葉っぱが3袋置いてあるのを見て、ちょっと複雑な気持ちになった。
イチョウの葉っぱからしてみれば、降り積もったまま朽ちて土に帰らせてもらった方が、ゴミに出されるよりかはなんぼか幸せだったんじゃないか、と。
積もれば邪魔もの、集めればゴミ。
やれやれ、どちらにせよ、イチョウの葉っぱの身の処し方は難しい。