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    佐々木希を見る映画「さいはてにて」


    ポスターはイマイチですが、映画「さいはてにて」を見ました。

    事前情報には、まるっきり惹かれませんでした。監督?知らない。題材はありがち。岬でコーヒー屋を始める女性の話といえば「ふしぎな岬の物語」と重なるし、何か事件が起こるわけでもなさそう。そもそも能登半島最先端珠洲市って最果ての地なのか。やっぱり網走とかの方が最果て感があるしなぁ。そんな感じで見る気ほとんどなかったのです。

    ところが、日曜が映画の日だったので「1,000円で観れるなら」(失礼な話ですね)と渋谷シネパレスに足を運びました。天気があいにくの雨ということもあったでしょうが、客席は超ガラガラ。公開2日目でこれだとすると、興行成績も芳しくないに違いありません。

    まばらな客席に座って、「こりゃ、時間の無駄かな?」と諦めムードだったのですが、ところが、あったんです!この映画に見るべきものが。

    それが佐々木希です!

    CMを見て、常々キレイな子だなと思っていました。ロッテの「フニャンとニャンニャン」もいいし、青山のスーツ姿がカッコいい!でも、映画で佐々木希を見るのは初めて。(だと思うけど)

    物語は、幼い頃に両親の離婚で別れたきりの父の消息を、大人になった娘が訪ねるという話。

    北陸・能登半島の先っぽにある珠洲(すず)で、小さな漁師小屋を残して消息を絶った男。男には4歳の時に別れた娘・岬(永作博美)がいた。男が乗り込んでいた船の遭難から8年が経って、男は法的には死亡扱いとなり、弁護士からそのことを聞かされた岬は、初めて自分の父親のことを知りたくなり、珠洲にやってきた。父が残した荒れはてた漁師小屋を改築してコーヒー屋を開く。といっても喫茶店ではなく、それはコーヒー豆の焙煎を主とする仕事。すでに東京で暮らしていた時からのお客さんがついており、こんな最果ての地で開業したにもかかわらず、毎日忙しく焙煎した豆を通販で各地へ送る。

    岬のコーヒー屋の向かいに一軒の民宿があった。今は営業をしていないが、シングルマザーの母親(佐々木希)は子供ふたりを置いて、金沢へと足を伸ばしては夜の商売をしているらしい。ネグレクト状態の子供が、ある日、岬のコーヒー屋へやってくる。給食費が払えないので金を貸してくれというのだ。岬は幼い姉に「お金なんて簡単に借りるものじゃない」と諭し、代わりにコーヒー屋で働くことを提案する。こうして二人の子供は岬の店に通うようになる。それを不快に思った母親が、コーヒー屋へ出入りすることを禁じる。

    ある晩、母親目当てでやってきたヤクザな男が民宿に泊まり込んだ。気まぐれに一人暮らしの岬相手に乱暴を働こうとするところを、偶然、金沢から帰ってきた母親が助ける。こうして二人の女性の交流が始まる。そのまま続くかと思われたある日、行方不明の漁船の残骸と乗組員の骸が見つかったことで岬の心は乱れはじめる・・・


    この映画で、一番変化をする人物、それが佐々木希です。最初はハスッパなシングルマザーで、キャバ嬢をやっていて、二人の子供は放置しっぱなし。家業の民宿も放りっぱなしで、子供たちにはカップラーメンを置いて出かける女。

    ところが思いがけない強姦未遂事件をきっかけに、よそ者の岬に対して心を開きます。このあたり、シナリオ的にはご都合主義でちょっと弱いけれど、なにより佐々木希が輝くのはここからです。永作博美がチビなのもあって、佐々木希の大きさが際立ちます。そのでかさからか、子供を寝かしつける佐々木希の姿が急に包容力のある立派な母親像に見え始めるから不思議。

    やっぱり美人は得だわ。キャラ的には北川景子あたりと重なるのでしょうが、佐々木希は何事に対しても興味がなさそうなところがいい。

    演技派の呼び声高い永作博美をさておいて、本作では完全に佐々木希が食ってしまっています。

    余談ですが、子供役もいい。ハーフなのか?小三というにはこれまたでかい女の子が、いかにも佐々木希の娘としてはありえそうで自然に見えます。

    この映画を、ホウ・シャオシェンのお弟子さんが監督したとか、能登半島突端の風景がキレイだとか言っても「見たい」にはならないと思うわけです。いっそ「佐々木希」押しで宣伝したらよかったのに。そんなことを思ったりもしたくらい佐々木希がよかった。

    今度は「さくらん」みたいな映画を、佐々木希にやらせてみたいと思ったのは僕だけではないでしょう。

    (付記)
    不勉強で失礼しました。佐々木希はこれまでにもドラマ、映画に何本も出ているそうです。ただ、演技は下手とのことです。でもね、誰だって最初は素人ですからね。でも、この「さいはてにて」で彼女、きっと一皮剥けたのではと思います。佐々木希の今後に期待しています。(3/4付記)







     
    | 座付き作家 | 映画の感想 | 05:33 | comments(1) | trackbacks(0) | - |
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      見たけど、佐々木希の演技はひどかったよ。
      もとから佐々木希は動員力持ってないからね。
      佐々木希じゃなく他の女優ならもうちょい人が入ったんじゃなかろうか?
      永作は良かった。
      | ゆうじ | 2016/01/16 7:12 PM |









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