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    伊豆大島ウルトラランニング詳細

    伊豆大島ウルトラランニング100kの部に出場するにあたり、ウルトラマラソンとはどんな競技なのか知っていただこうと、ランニングパンツにデジカメを入れて、途中途中で写真を撮ることにしました。

    普段、ブログ用にランニングの途中で写真を撮ることには慣れていても、実際のレースで立ち止まって写真を撮るのは意外と難しいものです。ついつい写真のことなど忘れてしまいがち。

    まず、上の一枚は朝5時のスタート時の写真。元町港の高速船発着ターミナルの横の道路に出てスタート時刻を待っています。選手の胸につけたゼッケンにICチップがついていて、道路に敷いたスタートラインを通過すると計測開始になる仕組みです。マラソン大会ではどこでも見る光景ですが、なんといっても朝の5時。住民の方のご迷惑になるので、余分なライトもなければ鳴りもの応援もなく、実に淡々としたものです。おまけに海のすぐ横なので海風が吹き付け寒いのなんの。僕は長スパッツを履いて上にはウィンドジャケットを羽織りましたが、中にはTシャツ短パンの若者もちらほら。君たち、途中、風が強い箇所が何箇所かあるんだけど、どうなっても知らないよ。


    朝5時、スタート。まっくらの中を所々に置かれたライトを頼りに走りはじめました。伊豆大島の海沿いの小道です。当然、街路灯もなければ明かりが点いた建物もないので、ライト代わりに車のヘッドライトを頼りに走ります。20分もすると空が青くなり始め、下の写真の通り朝になってきました。2キロ過ぎの最初の折り返しで、選手同士がすれ違います。この段階で飛ばしてもしょうがないので、がんがん走る選手に影響されないように「自制自制」と自分に言い聞かせます。



    一旦元町港に戻り、そのまま島を南下。歌で有名な波浮港を経て、いよいよ登り坂へ。時刻は朝の7時頃。このころになると選手がばらけて、僕の前後には数名づつしか見えなくなっています。天気予報は晴れ時々曇り。暑くなるのを警戒していたので、これくらいの天気はベストコンディションです。



    午前11時。100キロの部選手中39位で到着。噴火で有名な三原山登山口まで登りつめて、ここでかなり足にきてしまいました。距離にして50キロ地点。遠く富士山が望めいい景色なのですが、それよりも両足に痙攣が起こってしまい、なかなか走れません。少し走るとピクッと攣りそうになり、あやうく転倒しかけます。屈伸運動をしたり、アキレス腱を伸ばしたりしてだましだまし、今度は坂道を下ります。

    途中のエイドで「足にきちゃいましたか」と、マグネシウムを水に混ぜてもらい、さらに炎熱サプリをバリバリと噛み砕いて元町港へ下っていきます。僕は登り坂は苦手なのですが、その分下り坂は得意なので、ここで何人もランナーを抜き去りスタート地点へ戻ります。58kmの部のランナーがフィニッシュするのを横目に、僕たち100キロの部のランナーは、さらに2周目に出ていかなければなりません。

    昨年もここでリタイヤしてしまいたくなりましたが、ぐっとこらえて渋々とコースに出ていきます。残りは42キロ。距離にすればすでに6割を走っていますので、残り4割と思いがちですが、実際には後半の方がつらいもの。ここからの後半戦は体力も気力も消耗していますし、またぞろ足の痙攣が起き始め、走ろうにも走れません。後からきたランナーに次々追い抜かれながら、惨めにも足を引きづり歩き続けるしかありません。たとえ歩いていても、一歩進めばゴールに近づくと信じながら。

    2周目のコースは途中2個のトンネルがあり、ここで周りと遮断されるせいか、去年もここだけは頑張って走れた記憶があります。今年も突然、ここにきて走り始めることができ、抜かれたランナーを10人ほど抜き返しました。そしてトータル距離70キロの公園で一休み。実は、ここから先が難所。地獄の急な登り坂が3キロ続きます。去年はここから歩き始め、走れないまま10キロ以上も歩いてしまったので、今年は歩くのは登りの3キロだけと決めて、あとは頑張って走ります。この時点で午後1時過ぎ。スタートからすでに7時間が過ぎて、途中食べたのはバナナとメロンパンの切れ端。カットされたグレープフルーツ、梅干し2ヶ。さすがに空腹でめまいがしたので、何かお腹に入れないといけないと焦って、用意された一口大のおにぎりを3ついただきました。それとスタッフの女性たちの応援も。



    さて、ここから先は急な下り坂。昨年はここでずっと目の前を走っていた女子ランナーをぶっちぎった場所。今年も抜いたり抜かされたりしてきたランナーたちを一気においていくべく加速します。下りのモトちゃんの面目躍起です。

    ここでちびっこランナーと遭遇。去年も見た覚えのあるお父さんだったので声をかけましたが、今年はリベンジをかけて6歳の女の子とお父さんで42.195kmの部に出場しているのだそうです。小学校にも上がらないおチビさんが42.195kmを走り抜くというのはすごいというよりも、大丈夫なのか?と心配になる方が大きいのですが、彼女の弟君は昨年見事に制限時間ギリギリでフィニッシュしたそうですから、すごい一家です。大人でも走れない登り坂を登ってきた彼女。少し走っては立ち止まり、屈伸を繰り返す姿に涙がこぼれ落ちそうになりました。



    山を下って平地に降りるとゴールまで残り15キロ。ここから一気に休みなしでいけば1時間半足らずでレースは終わる。頭ではそう思うのですが、なかなかそうは簡単にはいきません。途中の名物エイドでおしるこをいただいたついでに10分休憩。その次のエイドで名物のコロッケとお稲荷さんをいただくついでに5分休憩。と、こんなことを繰り返しながらジリジリとゴールへと進んでいきます。

    途中、シナリオ仲間たちと走ったランニング会を思い出しながら、これくらいのペースであと1時間走ればゴールなどと頭でシミュレーションを繰り返しながらも、ノンストップで走れません。残り8キロ。さすがにこれなら毎朝走っている距離だから40分でゴールできる。ところがやっぱり3キロ行ってストップし、エイドの椅子でまたも5分休憩。その間に何人もの女子ランナーに抜かれていきました。悔しい。

    いよいよ残り5キロとなって、今回こそはノンストップでゴールまで走り抜くぞ。そう思って走っていると、一人のランナーが「12時間切れますよ」と声をかけてくれました。この頃になると手にはめたGPSウォッチを見ることもなくなっていたので、自分のタイムのことなどすっかり忘れていました。昨年が12時間15分。やはり12時間を切るか切らないかは大きい。そうなってくるともう止まっては入られません。多少の坂も必死で登り、最後の2キロは港へ向かって落ちていくような道路を一気に走り続けて、トップスピードでゴールへ。記録は11時間59分28秒。あやういところで12時間切りとなった次第です。完走メダルを首にかけていただいて、レース終了。

    朝5時にスタートして、途中三原山の登山口まで登って降りて、2周目でまたもや山登りして降りて、元の地点へと戻る全長100キロを夕方5時まで数十秒残してのフィニッシュです。三原山登山口と、後半のところどころで椅子を借りて休んだものの、あとは走りっぱなし(登り坂は歩いたけれど)。この間、口にしたものはバナナ数本。グレープフルーツ1個。梅干し2個。一口大のおにぎり3つ。コロッケ1/4切れ。おしるこをカップ1/3、フルーツポンチ1/3、ポカリスウェット500cc、水1リットル、コーラ200ml、塩飴1ケ。消費カロリー7000キロカロリーと言われるウルトラなので、全然カロリーが足りず、ゴール後に飢えたようにコーラ500mlペット1本を一気飲み。会場でいただいた大島ミルクを一本。それでも足りずにアップルジュース1本をがぶ飲み。これが僕の伊豆大島ウルトラの総決算となりました。

    その後、近くの温泉施設でお湯につかって筋肉をほぐし、暗くなる中を宿まで歩いて帰りました。長い1日が終わりました。
    | 座付き作家 | ランニング | 05:43 | comments(2) | trackbacks(0) | - |
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      完走おめでとうございます。
      26日夜竹芝桟橋に商品を届けにいきました『マグネシウム』の会社M社のS子と申します。
      足のつりがひどくならずに完走されてよかったですね。
      私もランナーで、おととし、大島ウルトラマラソンのボランティアをやりました。
      ブログを拝見し、状況や景色が目に浮かび、自分も走っている気分になりました。
      これからもウルトラマラソンでご活躍ください。
      | S子 | 2015/03/31 5:05 PM |
      S子さん
      ありがとうございます。
      マグネシウムを飲んで、足の攣りがよくなりましたよ。
      | author | 2015/04/01 5:22 AM |









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