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    大人計画をスクリーンで見る「ジヌよさらば」


    大体の予想は見る前からついていた。松尾スズキ脚本・監督・出演による映画「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」は、そのような映画だった。

    大人計画の面々がやりたい放題をするという意味では、ファンは楽しめる映画だと思う。

    いがらしみきお原作だというストーリーだが、漫画を未読のため何も言えないが、こと映画に関しては盛り上がりに欠ける。さらに松尾スズキの「何がやりたいのかよくわからない演出」が、どうでもいいところに力が入って、肝心の映画としては前へ進んでいかない。

    結局のところ、「好きな人は好き。そうじゃない人はそれなりに」という映画になってしまっているところに大きな疑問を感じる。

    物語は、都会の銀行で融資係として働いてきた青年(松田龍平)が金アレルギーにかかり、お金を触ることができなくなったために、限界集落予備軍であるかむろば村へ引っ越してくるところから始まる。

    人口のうち65歳以上が4割という、まさに今の田舎を象徴するような村は老人ばかり。村の財政は立ちいかなくなっており、公共機関であるバス路線も廃止。村長(阿部サダヲ)自らが運転する村のバスだけが村人の頼りである。青年は村はずれのボロ家を購入しており、「電気もガスも水道も使わない」生活を実践しようとする。

    しかし青年には670万円の貯金があることが発覚。その金を巡って事件が起こり、回り回って村長の過去を暴く謎の男(松尾スズキ)が村へやってくる。

    と、ここまではいい。一見のどかな村が闖入者によってかき回される様はコメディとしてはツボにはまっていると思う。ところが時折挿入されるエロエピソード、例えば村長の美人妻やら旅館の若女将への男たちの欲望が入ってくるたびに、物語は袋小路に入ってしまい、ちっとも前に進んでいかない。

    そもそも漫画にストーリーがないのかもしれないが、映画とは観客を2時間椅子に座らせなければならないことからすれば、盛り上がらなさイコールつまらないになりかねない。事実、何人ものお客さんが途中で劇場を後にしていった。

    その意味でいうなら、監督自らが出演してくる後半以降が恐ろしくつまらなくなるのは、やはり監督の責任だと思う。お金アレルギーという設定も生かされないし、村長の過去という別のストーリーにいつのまにか乗っ取られてしまうのもいただけない。

    ドラマ「あまちゃん」でおなじみの役者が大挙出演ということで、まちがって期待してしまった観客もいたかもしれないが、「あまちゃん」と決定的に違うのは、能年玲奈のような絶対ヒロインの不在であろう。松田龍平のどっちつかずの芝居では、主人公として映画を牽引していくには弱すぎる。

    それでも、1800円で大人計画を観れたと思えば拾い物かもしれないが。

     
    | 座付き作家 | 映画の感想 | 06:36 | comments(0) | trackbacks(1) | - |
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      | Nowpie (なうぴー) 俳優・女優 | 2015/05/15 9:48 AM |
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