夕方に出かけようと思ったら、、、
突然の雷雨と土砂降り!
稲光と激しい雨に降り込められてしまった!
そもそもバッグを変えたのが失敗だった。
昨日は仕事帰りに京橋の国立映画アーカイブへ回るつもりで、J R でそのまま新橋まで行ったのだ。
ふと気がついて、バッグの中を探ると、、、
ないっ!
いつもトートバッグに常備しているメガネが、出がけにショルダーバッグに持ち替えたために入っていない?
新橋から目的地の京橋まで、地下鉄でわずか2駅だというのに。
結局、メガネを取りに一旦、自宅までもどることにした。
恥ずかしながら、ここ数年来、車を運転する時と映画を見る時にメガネが必要である。
特に映画を見る時にメガネなしだと、全体にぼやけてしまうのと、字幕の文字が読めない。
それでメガネを取りに、仕方なく家に戻った途端に前述の嵐である。
やれやれ・・・
こんな雨の中、再び地下鉄に乗って京橋くんだりまで行くのか・・・
よっぽどサボろうかと思ったが、演目が「真夏の夜のジャズ」なのだ。
かれこれ50回は見たであろう映画(レーザーディスクを買って持っている)であるが、久しぶりにどうしても見たくなってしまった。
これはニューポート・ジャズ・フェスティバルの記録映画。
いっとき、TVCMのバイブルと言われて、多くのクリエイターたちがこの映画を競ってパクったものだ。
かくいう僕もその一人である。
撮影したのが写真家というだけあって、港の水面のゆらぎから始まって、ステージ上のジャズ・ジャイアントたちと、当時の観客たちの生態が、それはおしゃれに切り取られている。(コカ・コーラCM「I Feel Coke」そのもの)
国立映画アーカイブに詰めかけた満席の観客は、後ろからみると薄かったり白かったりする人ばかりで、「往年の」という言葉がぴったりの客層だ。(僕も含めて)
ただ、残念だったのは画質が思った以上に悪かったことだ。
国立映画アーカイブでの上映ということで、てっきり35mmフィルム版だと思ったら、昨日はDCP上映であった。
全体に古いVHSを見ているようで、僕の大好きな'60年代の映像美に「酔う」ところまでは行かなかったな・・・
せっかくの機会にフィルムで見れなかったのが至極残念。
映画終了時に巻き起こった拍手も、そのせいか力がこもらないものに感じた。
30年前に僕の心を震わせた何かが、そこにはなかったのかも知れない。