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    眼底写真

     

    健康診断を受診した。

     

    毎年お決まりの検査だが、心電図やらX線といった検査項目の他に眼底写真という検査項目がある。

     

    こちら、眼科で双眼鏡のような機械を覗くように指示され、「瞬きをしないでください」と言われてパシャっとフラッシュを焚かれる。

     

    もちろん僕が目を閉じる反射神経よりもフラッシュの速度の方が速いので(光速!)、「瞬きしちゃった!」と思っても、しっかり写真には写っているという代物。

     

    それを眼科医に見せられて、説明を聴くのだけれど、眼球の写真で様々なことが分かるらしい。

     

    これまでは毎年「キレイに写っていますね」と褒められ(眼球を褒められても嬉しくもない)てきたが、今年はちょっと違った。

     

    お医者さん曰く「眼球には2種類の血管が流れていて、こちらの太いのが静脈と言って心臓へ戻る血管です」

     

    ところが……

     

    お医者さん「それに比べて、こちらの細い血管、これが動脈と言って心臓からくる血管ですが、こちらが細いということは途中のどこかで血管が細くなっているとか、高血圧の可能性があります」

     

    おいおい、脅かさないでくださいよ。

     

    お医者さん「これだけ静脈と動脈の太さに差があると、ちょっと要注意です」

     

    え?どういうこと?

     

    お医者さん「詳しくは主治医の医者に手紙書いておきますので」

     

    ちょっと待ってよ、手紙を書くよりも、直接、どうなのか言って欲しいんですけど。

     

    お医者さん「お大事に」

     

    って、これじゃ脅かされるだけ脅かされた被害者が「次の連絡を待て」と電話を切られたみたいで、どうにも落ち着かないじゃないですか!

     

     

     

    前に渡辺謙さんが言っていたことを思い出す。

     

    「天と地と」の撮影中、ものもらいだと思って地元の眼科医に行ったら、「血液検査しましょう」と言われて、「なんで?」って思ったけど、あの医者がいなかったら僕(謙さん)はこの世にいなかったと思うよ。

     

    そうなのだ。

     

    眼科医と聞くと、メガネを作るための視力検査か、プールで結膜炎にかかった時くらいしか行かないものだが、どうしてどうして命に関わる情報を持っているらしい。

     

    ともかく詳しくは教えてくれないので、次回の主治医との面談の時に、根掘り葉掘り聞くことにする。

     

    コム・デ・ギャルソンの店頭に置かれた謎の球体を見て、ふとそんなことを思い出した次第である。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    | 座付き作家 | 雑記 | 08:41 | comments(0) | - | - |
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