<< 映画「ジャッカルの日」 | main | 「グロテスク」とは何か >>
0
    魚肉ソーセージ世代


    うちの娘に言わせると「なんで魚肉ソーセージなのか」だそうだ。確かにソーセージとは名ばかり、魚肉すり身を固めたこれは成分的にははんぺんに限りなく近いものだ。薄ピンク色をしているせいで肉っぽい錯覚をしているだけなのだ。

    我が家で魚肉ソーセージを口にするのは、ほぼ僕1人だ。料理に使うこともあるのだが、キンパブ、つまり韓国のりまきの具としての使用にほぼ限定される。僕の食べ方はといえば、100%酒のつまみだ。

    魚肉ソーセージを魚に缶ビールを飲む。かなりおっさんっぽい光景だ。さすがに僕も自宅でこそこういう行為に及ぶが、外、たとえば新幹線の中でこんな飲み方をする事はない。

    それは魚肉ソーセージ=下品なものと考えているからかもしれない。第一にあの形状だ。いかにも偽物っぽい円筒形。しかもオレンジ色の外装ビニールを剥いて食べるのがいやらしい。昔は端の部分の留め金を歯で食いちぎったものだが、今はご丁寧にも「ここから剥いて下さい』シールが付いている。確かにこれはこれで便利なのだが、ともすれば皮を剥くのに途中でちぎれてしまったりする。僕らの年代に言わせれば、端の留め金を食いちぎる際に甘皮一枚残して食いちぎるのは常識で、そうすることでオレンジ色の皮を一気に下までツルリと向き下ろすことが出来たのである。そう、まるで男の子のズボンを足首まで一気にずり下ろすようにだ。

    よく聞かれるのは、「何故魚肉ソーセージが好きなのか」。好きなものは好きだからとしか言い様がないのだが、恐らく昭和のあの頃によく食べられたからに違いない。当時、ソーセージといえばこの魚肉ソーセージか、ブンタッタソーセージ(商品名)のように肉系ソーセージのどちらかだった。今で言うような「バイエルンなんとか」というような本格的なドイツソーセージなどなかったし、お弁当に入ってくるのは真っ赤なウィンナソーセージ。魚肉ソーセージは「おかずであって、おやつではない」という遠足ルールに適合しており、遠足時のもう一品需要にマッチしていたと考えられる。

    そういえば「仮面ライダーソーセージ」的なヒーローものも、その後登場して、7つ違いの弟の頃にはよく買われたいたように記憶する。ただ、僕からすればヒーローソーセージは圧倒的に量が少ないのが不満であった。細くて短いソーセージよりも、たとえ魚肉でも太くて長いほうが食べがいがあった。

    そもそも魚肉だとか肉だとか、あんまり考えたこともなかったと思う。最近では魚肉=ヘルシーみたいなイメージで捉えられがちだが、果たしてこのソーセージがヘルシーと言えるものなのかどうか。

    かくて我が家ではスーパーで見かける度に5本ひとまとめのものを購入している。常温で保存できるところも便利であるが、万一災害が発生し、避難所でこのオレンジ色のソーセージを食べている自分を想像すると間抜けなことは間違いない。
     
    | 座付き作家 | 雑記 | 06:30 | comments(1) | trackbacks(0) | - |
    0
      スポンサーサイト
      | スポンサードリンク | - | 06:30 | - | - | - |
      とても魅力的な記事でした。
      また遊びに来ます!!
      | 履歴書の書き方の見本 | 2014/07/25 9:16 AM |









      http://kenzosyuzo.jugem.jp/trackback/708
      CALENDAR
      SMTWTFS
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      293031    
      << October 2017 >>
      PR
      SELECTED ENTRIES
      CATEGORIES
      ARCHIVES
      RECENT COMMENTS
      RECENT TRACKBACK
      【お知らせ】けんぞー武者修行#1「ノート」公演
      前作「南瓜」から1年半。今回から"けんぞー武者修行"と銘打って、役者・建蔵が可能性を広げるべく挑みます。 第一弾はなんとピアニスト糸井恵理子さんをお迎えして、フランツ・リスト他の演奏とのコラボレーション。 どんな舞台になりますか、乞ご期待。 「ノート」公演概要 2014年4月5日(土)14時/18時 開場は30分前 両国門天ホール 前売り2,800円(税込)当日3,000円(税込) 出演:建蔵 糸井恵理子 作・演出 平岩モトイ ご予約:amd.ara@ezweb.ne.jp (折り返し確認メールが行きます)
      MOBILE
      qrcode
      LINKS
      PROFILE
      このページの先頭へ