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    ホテル・ジョグマップ、へぇー
    評価:
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    講談社
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    (2013-12-06)
    コメント:ホテルが宿泊客用にジョグマップなるコース案内地図を用意しているとは知らなかった。本書は有名ホテルを「ジョギングをするために」泊まり歩くマラソン紀行記。へぇーと感心する反面、一泊10万円の宿泊費というあたりに反感を持ってしまった。

    長年ランニングをしてきたにも拘らず、そんなモノがあるとはつゆ知らなかった。ホテルが宿泊客のために用意している地図。「ジョグマップ」と呼ぶそうだ。

    そういえばマドンナが来日した折に、ガードを引き連れて皇居回りを走ったというニュースを見た記憶があるが、あの頃から一流ホテルには「ジョグマップ」が存在したに違いない。

    「ホテルジョグノート」(甘粕りり子著/講談社刊)は、自身ロンドンマラソンに出場した著者が、「ジョグマップ」のコースを走るために各地のホテルに宿泊するというガイド本だ。

    ーーー数年前、ルイ・ヴィトンクラシックの取材でロンドンに行った時のこと。宿泊はサヴォイだった。夕食に出掛ける待ち合わせでロビーに居ると、ランニングウェアを着た白人の男性がフロントで何やら紐のついた大きめのカードのようなものをもらって、首にかけている。男性はカードをしばし見つめてから軽くうなずき、ホテルを出て行った。それはジョギングマップだった。(中略)それからは、国内外でホテルに泊まると、チェックインの時に必ずこういうようになった。『ジョギングマップ、いただけますか?』(本書より引用)

    本書で紹介されるのはどれも一流ホテルだ。
    帝国ホテル、フォーシーズンズホテル丸の内東京、マンダリンオリエンタル東京、ウェスティンホテル東京、ホテルオークラ東京、、、。もちろん東京周辺だけでなくインターコンチネンタルパリ ルグランホテル、クラリッジスといったパリ、ロンドンのホテルまで載っている。

    本書によれば、「ジョグマップ」というのはホテル独自に作成しているもので、なかなかに凝ったものらしい。西欧人ビジネスマンが多いホテルには大抵用意してあるものなのだそう。著者はそうしたホテルに宿泊し、夜、そして朝に「ジョグマップ」を片手に、ホテル周辺のジョギングを楽しむ。ここまでは非常にいい。

    ところが引っかかるのが、その宿泊費の高さだ。例えば「ホテル西洋銀座」Seiyoスイート103,950円、「マンダリンオリエンタル」マンダリングランドルーム70,350円という具合に、たかがジョギングするために泊まるとしたら大変な出費だ。さらにジョギングと必ずセットで頼む豪華な夕食にマッサージ&スパ。バブリーというか、なんとも贅沢だ。


    この本が書かれたのは2005年。人気女性誌の連載だったことを考えれば、"豪華なホテルに泊まって"、"豪華な夕食を食べて"、"シャンパーニュを飲んで"、"スパでマッサージを受ける"ことも読者には興味の対象にちがいない。そうした贅沢さとジョギングがセットで語られた背景には、当時のジョギングが「物珍しい、スノッブな趣味」であったことが窺える。

    僕の場合、地方のレースで泊まるのはもっぱら安い民宿、ビジネスホテル。よもや「ジョギングマップください」と言ったところで貰える筈もないが、ここは考え方を変えて周辺地図を作る際に「おすすめコース」を加えてみてはどうだろう。ビジネスホテルにはランニング後のコインランドリーもあるし、ランナーには結構便利なものだ。


     
    | 座付き作家 | ランニング | 09:06 | comments(1) | trackbacks(0) | - |
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      とても魅力的な記事でした。
      また遊びに来ます!!
      | 投資の初心者 | 2014/05/27 11:40 AM |









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